



日本歯科技工士連盟の皆様へ、謹んでご挨拶申し上げます。平素より、国民の口腔健康の保持増進、そして歯科医療の発展に対するご尽力に、心からの感謝と深甚なる敬意を表します。
我が国の歯科医療を取り巻く環境は、診療報酬の改定や金属等の物価高対策など、喫緊の課題に直面しております。こうした課題に対して、確かな方策を講じ、しっかりと取り組んでまいる決意であります。
現下の情勢において、誰もが安心して歯科医療を受けられる社会を築こうとする皆様の姿は、まさに国の礎であり、未来への希望であります。その理念を具体化する施策として、骨太の方針に掲げられた「国民皆歯科健診」を推し進め、国民の健康を守る取り組みを一層強化してまいります。
歯科技工士の方々の手によって生み出される入れ歯などの補綴物は、単なる咀嚼する為の装具ではなく、家族と語らう喜びや周囲と笑い合う幸せを支える、人が人らしく生きる力そのものと申せます。皆様の卓越した技術と熱き情熱が、一人ひとりの人生を支え、国民の笑顔を守り続けていることを、改めて実感いたしております。
かかるゆえに、歯科技工士の皆様が誇りをもって職務に専念できるよう、働きやすい環境を整え、若い世代にとって魅力ある職業としての地位を確立することは、歯科医療の持続的発展に不可欠です。そのためにも、技工士会への加入を通じて結束を強め、地域から全国へと声を届けてくださるその歩みを、私は国政の場から全力で支えてまいる所存です。
どうか誇りを胸に、これからも国民の健康と笑顔を守り続けてください。皆様の真摯なるご意見を拝聴し、歯科医療の充実と歯科技工士の地位向上に向けて、誠心誠意取り組む決意でございます。
末筆ながら、日本歯科技工士連盟の更なるご発展と、皆様のご健勝・ご多幸を心より祈念申し上げます。
令和七年十二月吉日
復興副大臣 兼 内閣府副大臣


