歯科三団体連盟役員懇談会が7月25日(金)アルカディア市ヶ谷(私学会館)7階「鳥海の間」にて日本歯科技衛生士連盟・坂井田千秋副会長による司会進行で始まり、日本歯科衛生士連盟・秋山考子副会長による開会宣言があった。
続いて、日本歯科衛生士連盟・廣石マサ子会長より挨拶があり、資料の提出があった。
次に、日本歯科医師連盟・高橋英登会長より、国の骨太の方針3項目の中に歯科が入り、このことは国が歯科を見る目が変わったということであり、歯科界として喜ばしいことであるが、今の歯科医療は政治が動かしているという部分もあり、連盟活動は益々重要になっている等の指摘があった。
そして、この三歯連盟が力を合わせて動くことは、歯科界全体を明るいものにするチャンスであり、それぞれの会が胸襟を開いて話し合うことは重要である旨述べられた。
最後に日本歯科技工士連盟・杉岡範明会長は、「日本歯科医師連盟と日本歯科衛生士連盟が新しい体制でスタートしたことに、心からお祝い申しあげます」と述べ、この三歯連盟が力を合わせていくことに期待を示した。
また、今年の歯科技工士養成機関への入学者が1000人を割り、歴史ある養成機関を含む3校が募集停止をしたことが、センセーショナルに報道されたが、これは一夜で決まったものではなく、長い間歯科技工士を志す者が減少していく現実に日本歯科技工士連盟は危惧を示しており、この事は国民歯科医療の充実と発展にどのような影響があるのか、検証の必要性と共に、今を生きる者の使命は次の世界世代に、少しでも良い環境でバトンタッチしなければならず、この厳しい状況の中でどうするのか、しっかりと方向性を示したい。
是非ともここにお集まりの皆様が、それぞれの歯科専門職を尊重し力を合わせて、国民歯科医療がどうあるべきかの下に、進むことが重要であるとの思いを述べた。
今回は日本歯科医師連盟と日本歯科衛生士連盟は新役員であり、初めての参加者も多く各自の自己紹介も行われた。
古橋博美副会長からは、それぞれの団体のスタンスを尊重しながら16回を迎えるこの会が、国民の負託に応えて貢献出来る事と、それぞれの会の益々の発展を祈念しての乾杯の発声があった。
テーブルは一つであったが、それぞれが歯科業界の現状及び発展のための話し合いがおこなわれ、意義のある会となった。
出席者
日本歯科医師連盟会長:高橋英登、副会長:渡辺正臣、川野敏樹、立花司、理事長:久保田智也、副理事長:山下智、富山雅史
日本歯科衛生士連盟会長:廣石マサ子、副会長:秋山孝子、坂井田千秋、理事長:滝本真弓副理事長、吉村理恵
日本歯科技工士連盟会長:杉岡範明、副会長:古橋博美、阿部正從、衛藤勝也、理事長:大西清支