歯科三団体連盟役員懇談会が2月24日(金)グランドヒル市ヶ谷にて日本歯科技工士連盟・大西清支理事長による司会進行で開催された。
日本歯科技工士連盟・古橋博美副会長により「今日は初のプレミアムフライデーであり、大切な人と大切な時間を過ごす日です。歯科三団体がベクトルを合わせた国民の為になる懇談会を開催します。」と開催宣言があった。
始めに日本歯科医師連盟・高橋英登会長は、毎回この会でお話していることは大変重要と認識しているが、それが具現化出来ていない事を残念に思っており、この三団体が一体となり目標に向かって、行政と議員の力を借り、まずは突破口を作りたいと述べた。
また日本歯科医師連盟が制作したリーフレット「歯科医療が日本を救う」の説明があり、出席者から賛同の意見があった。
日本歯科衛生士連盟・廣石マサ子会長は、就業環境の改善は喫緊の課題とされて久しいが具現化できておらず、また歯科衛生士の復職については歯科医師会、歯科衛生士会で検討会が出来ているが、それがもう少し見えるような形にしたいと述べた。
日本歯科技工士連盟・杉岡範明会長は、急激に進む人口の減少と超高齢社会に向けた「歯科医療が日本を救う」に賛同し、歯科医師と歯科衛生士とともに力を合わせて行きたい旨を述べた。
また、歯科技工士に関する制度推進議員連盟・上川陽子会長より、厚生労働省・塩崎恭久大臣に提出した「歯科技工士の抱える当面の課題の解消に向けての要望書」
1.診療報酬の歯科点数表第12部における「製作技工に要する費用に関する考え方」の周知を含む、歯科技工の評価
2.歯科技工士学校養成所の就業年限の延長を含む、歯科技工士を取り巻く課題
要望書は、これまで話してきた長年の歯科技工士の課題であり、現在目に見える前進は無いが、これらは国民の健康寿命の延伸に繋がっており、実現に向けたご協力を切に望んでいると述べた。
懇談会は、終始和やかな雰囲気ではあったが、三団体の問題提起は歯科全体の問題点であることの確認をし、日本歯科医師連盟・藤原元幸副会長の閉会の挨拶で終えた。
出席者
日本歯科医師連盟会長:高橋英登、副会長:藤原元幸、右田信行、理事長:家田隆弘、副理事長:久保田智也
日本歯科衛生士連盟会長:廣石マサ子、副会長:丸山恵子、坂井田千秋、理事長:久野郁子
日本歯科技工士連盟会長:杉岡範明、副会長:古橋博美、阿部正從、衛藤勝也、理事長:大西清支
高橋会長
杉岡会長
廣石会長