平成28年4月8日(金)午後6時より東京都千代田区内のアルカディア市ヶ谷(私学会館)において、第13回となる定例の歯科三団体連盟役員懇談会が、開催された。
今回は、ホスト役である日本歯科衛生士連盟の坂井田副会長の司会で進められた。
冒頭、日本歯科衛生士連盟の廣石会長より、歯科衛生士免許保有者数と就業者数のことを述べられ、この差異を埋めるべく最大限の努力をしているところであり、関係者の理解と協力を求めたいこと、この懇談会が更に有意義になることを祈念している旨、挨拶があった。
次に、日本歯科医師連盟の高橋会長からは、先の迂回寄付事件で社会と関係者に多大なご迷惑とご心配をかけたことを謝罪され、この事件の真相を詳細に説明された。また今回の診療報酬の改定は、連盟による政治活動の結果であるとして組織の必要性を強調された。
最後に杉岡会長からは、歯科医療のリーダーである歯科医師は、自身のことだけでなく、将来を見据えて、支えている歯科衛生士、歯科技工士の環境改善に努めてほしい。また、我が国の医療従事者の修業年限で2年制以上であることというのは、今や歯科技工士のみであり、社会環境の変化によって短期間で専門知識や技術を修得するのは、到底困難であることは論をまたないし、社会的ニーズに著しく反している。早急に修業年数の延長を目途し、規則改正を行いたいと挨拶した。
その後、全出席者から其々の立場で述べられ、終始なごやかなムードで意見交換が行われて、閉会となった。
出席者(敬称略)
日本歯科医師連盟
会長 高橋英登
副会長 藤原元幸 同 右田信行
理事長 家田隆弘
副理事長 鴨田博司 同 久保田智也
日本歯科衛生士連盟
会長 廣石マサ子
副会長 丸山恵子 同 坂井田千秋
理事長 久野郁子
副理事長 片桐真佐子
日本歯科技工士連盟
会長 杉岡範明
副会長 古橋博美 同 阿部正従 同 衛藤勝也
理事長 大西清支